【投資信託】eMAXIS Neo徹底解説#03_2021_0921~バーチャルリアリティ~

投資信託
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当記事ではeMAXIS Neoシリーズの紹介・解説と実際の運用状況を公開しています。

eMAXIS Neoシリーズに特化記事の第3弾です。

当記事の前半では『eMAXIS Neoシリーズ:バーチャルリアリティ』をテーマに取り上げます。
後半では実際に積み立てている運用状況を公開します。

この記事はこんな読者さん向けの内容です
  • eMAXIS Neoシリーズに興味がある
  • ハイリスク=ハイリターンの商品を探している
  • 実際にeMAXIS Neoシリーズで運用している人の損益が知りたい
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eMAXIS Neoシリーズについて

現在公開しているeMAXIS Neoシリーズの記事一覧です。
それぞれのページでその当時の実際の運用実績も公開しています。
よければ併せてご覧になって下さい。

#01:eMAXIS Neoシリーズって何?
【2021/08/23】
このシリーズのコンセプト説明と全11テーマの概要を特集しています。

#02:eMAXIS Neoシリーズをオススメしない人
【2021/09/06】
ハイリターンが狙える一方で初心者に向かない集中投資について取り上げてます。

#03:eMAXIS Neoシリーズ〈バーチャルリアリティ〉
【2021/09/21】
特定業界への集中投資に対するハイリスクについて取り上げてます。

#04:eMAXIS Neoシリーズ〈自動運転〉
【2021/09/21】
11テーマの中で圧倒的に純資産が多い自動運転について取り上げています。

#05:eMAXIS Neoシリーズ〈クリーンテック〉
【2021/10/24】
今後全世界で課題となるクリーンエネルギーの将来性についても取り上げてます。

#06:eMAXIS Neoシリーズ〈電気自動車〉
【2021/11/15】
当ファンドの特徴であるAI技術での銘柄入れ替えについても取り上げます。

#07:eMAXIS Neo徹底解説~2022年の最新運用状況
【2022/01/10】
全11テーマごとにS&P500と比較した基準価額推移と、最新の上位組入れ銘柄を取り上げます。
☆最新記事

続いて今回のテーマに進みます。

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eMAXIS Neo:バーチャルリアリティ

ファンドの概要

まずは以前#01でもご紹介した特設サイトの資料からの抜粋です。

バーチャルリアリティ(VR)はバーチャル空間でユーザーの体験をシミュレートする技術です。
「VR元年」とも言われた2016年以降製品化が進み、家電量販店でも複数種のVRヘッドセットが販売され、一般家庭でゲームなどでVRを楽しむことが出来るようになりました。その他にも、現実環境に新たなビジュアルや音声を加える拡張現実(AR)や、現実世界に投影した仮想物体に近づいたり、触れたりすることが可能な複合現実(MR)などもあり、用途に合わせたバーチャル空間の利用が広がっています。
臨場感あふれるビデオゲーム、ホログラフィックを利用した通信、仮想手術プラットフォームなど、多くの分野で今後の活用が期待されています。

引用元:三菱UFJ国際投信 eMAXIS Neoシリーズ特設ページ

eMAXIS Neo バーチャルリアリティ:最新のファンド情報はこちら

続いて、皆さんが一番気になる運用成績を確認してみます。

運用成績

引用元:三菱UFJ国際投信 eMAXIS Neoシリーズ特設ページ

上記で添付している特設ページの資料によると、この1年で207.6%のリターンとなっていますが本当でしょうか?
実際に証券会社の比較機能を使って確認してみます。

直近1年の比較チャート
引用元:楽天証券

※上記比較は2020年09月14日~2021年09月14日の1年になります。

このチャートのオレンジ色が今回取り上げているeMAXIS Neo〈バーチャルリアリティ〉になります。

比較対象として表示しているのは大人気のeMAXIS Slimシリーズの〈米国株式(S&P500)〉と〈全世界株式(オール・カントリー)〉です。
そして最近話題に上がる事が多いレバレッジ系のファンドである〈iFreeレバレッジ NASDAQ100〉です。

直近1年だけの成績ではありますがレバレッジナスダックの倍近いパフォーマンスを上げている事が分かります。

実際に数字で比較してみます。

直近1年の比較一覧表
引用元:楽天証券

※上記比較は2020年09月14日~2021年09月14日の1年になります。

直近1年のリターンは、
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が40.89%。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が37.46%。

eMAXIS Neo バーチャルリアリティは驚異の159.65%です!

iFreeレバレッジ NASDAQ100でさえ83.67%です。

ファンドとは思えない個別株のようなリターンです。
なぜこれほどのリターンに繋がるのでしょうか?

構成銘柄

前回の記事でも少し触れましたが、eMAXIS Neoシリーズはテーマ型ファンドと言われるものであり、このテーマ型ファンドは特定業界への集中投資となります。
つまり幅広い分野・企業へ銘柄分散をしていません。

ハイリターンの秘密はこの構成銘柄数の少なさにあります。

2021年08月組入れ上位10銘柄のリスト
引用元:三菱UFJ国際投信 eMAXIS Neoバーチャルリアリティ月次レポート(2021年08月31日現在)

eMAXIS Neo バーチャルリアリティを構成する組み入れ銘柄数は2021年08月31日現在で僅か23銘柄となっています。
均等割をしても1銘柄当たりの寄与度は約4.3%に相当します。
実際には上位3銘柄でファンドの約20%を占めている状況です。

これは1銘柄当たり影響度が大きいと言えますね。

しかし、これは上記日付時点での構成比率ですので、ファンド内での調整や各銘柄の株価の上下によって配分が変わってくることになります。

1年前の組入れ銘柄の構成比はどうだったのでしょうか?

2020年09月組入れ上位10銘柄のリスト
引用元:三菱UFJ国際投信 eMAXIS Neoバーチャルリアリティ月次レポート(2020年09月30日現在)

上位3銘柄のうち2銘柄は【NVIDIA】と【FACEBOOK】ですが、2020年09月時点で構成比3位の【PTC】が2021年08月時点では構成比5位となっています。

代わりに2021年08月上位3銘柄にランクしている【3D SYSTEMS】が1年前の構成比が何位だったかというと9位です。
つまりこの1年で 【3D SYSTEMS】が 大きく株価が成長したと推測されます。

ではまず1年前の2020年09月の上位3銘柄の株価推移を確認してみます。

2020年09月上位3銘柄の株価推移
引用元:bloomberg

全米株式であるVTIの1年リターンが37.11%に対して3銘柄全てがそれを上回っています。
【NVIDIA】 の成長に至ってはVTIの2倍も成長しています。

ではここに2021年08月時点で上位3銘柄に入っている 【3D SYSTEMS】 を加えるとどうなるのでしょうか?

2021年08月上位3+1銘柄の株価推移
引用元:bloomberg

まさかの1年リターンが498.80%です。
しかも2021年初頭に限っては1000%付近という上昇を見せています。

これはeMAXIS Neo バーチャルリアリティの2倍以上の成績です。
ファンドが大きく成長した要因のひとつと考えられます。

VTIを含むほか3銘柄がほぼ水平で成長していないように見えてしまうような、バグったチャートになってますね。

これが個別銘柄の株価推移になります。
そして少数銘柄への集中投資の恩恵という事になります。

非常に魅力的なリターンのように見えますが、重要なのはリターンに見合ったリスクを受け入れる覚悟です。

次ではリスクについて確認してみます。

eMAXIS Neo バーチャルリアリティのリスク

集中投資のリスクについて

まず、大前提として。
これまでに紹介したチャートは直近過去1年のリターンであってこれから未来の上昇を約束するものではありません。
前回の記事でも触れたようにテーマ型ファンドへの集中投資はハイリスクとなります。

先ほどの【VTI】と比較した【NVIDIA】と【FACEBOOK】 の推移をもう一度確認してみます。

【VTI】【NVIDIA】【FACEBOOK】 の過去1年の推移
引用元:bloomberg

ご覧の通り米国市場全体の指数に大きく負けてしまう期間がありました。

ご存じの方も多いと思いますが【NVIDIA】も【FACEBOOK】も時価総額ランキングで世界トップクラスに入る超巨大企業です。
これらの巨大企業をもってしても全米株式という指数に負けてしまう期間があるという事です。

繰り返しになりますが、eMAXIS Neoバーチャルリアリティはの組入れ銘柄数はわずか23銘柄しかありません。
※2021年08月次レポート時点

過去を切り取れば『指数に大きく負けてしまう期間があった』と、振り返ってみれば結果として大きな上昇を見せていますが、これが未来にも約束されているわけではありません。

eMAXIS Neoバーチャルリアリティの直近6ヶ月リターンを確認してみます。

eMAXIS Neoバーチャルリアリティの直近6ヶ月リターン
引用元:楽天証券

冒頭で紹介した直近1年リターンと、上記の直近6ヶ月リターンでは大きく印象が違うと思います。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が+14.23%。
eMAXIS Neo バーチャルリアリティは+0.04%。

このような結果になっています。

しかもプラス方向にもマイナス方向にも大きく上下しているのが分かります。
大きな含み益と大きな損失を繰り返す毎日を日々穏やかに過ごせるのか?投資家のメンタルも大きく問われる値動きです。

繰り返しになりますが、 これがわずか23銘柄への集中投資のリスクです。

eMAXIS Neoシリーズでの資産運用は、ハイリスクを受け入れる事が大前提です。

これから先も直近1年のような大きなリターンが期待出来るのか、過去のテーマ型ファンドのように既にブームは去って指数に劣後していくのか。
皆さんのリスク許容度に合わせてご検討下さい。

以上、当記事の前半では
『eMAXIS Neoバーチャルリアリティ』をテーマに取り上げました。

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eMAXIS Neo運用状況_2021年09月21日現在

最後にeMAXIS Neoシリーズの運用状況を公開します。

eMAXIS Neoシリーズは一般的な投資信託に比べて非常にボラティリティが激しくハイリスクな商品となっています。
ですので全シリーズ共に1~2日に100円程度の積立としています。
予めご了承下さい。

比較が出来るようにS&P500と全米株式、その他に最近話題になっているレバレッジナスダック100も並行して定期積立しています。

2021年09月21日(火)朝の時点の運用状況です。

eMAXIS Neo運用状況
引用元:SBI証券

前回では11テーマ全てに含み益が出ていましたが、約2週間でそれぞれの運用実績にばらつきが出始めたようです。
直近の米国市場の下落が要因と思いますが、逆にその中でも含み益を出しているテーマもあります。特に未だギリギリですが遺伝子工学が含み益になっている事に驚きです。

今日のまとめ

今回トップを取ったのは【自動運転:+3.50%】です。
最下位になったテーマは【ドローン:-2.27%】でした。

今後も各テーマの値動きに注目しながらeMAXIS Neoシリーズの深堀記事を投稿していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

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お知らせ

2022/08/13(土)時点の成績

01月~08月の組入数184銘柄中、115銘柄で利益が出ています。
投資金額は806,783円です。

👆のリンクから当ブログで取り上げた2022年逆張り投資『今日の1銘柄』一覧が確認出来ます。

資産運用・その他の記事

当ブログでは主に資産運用に関する記事をメインとして更新しています。
今後の資産形成に興味がある人は一読頂けると嬉しいです。

今回は以上です。

今後の資産運用の参考になれば幸いです!

ではまた( `・∀・´)ノヨロシク

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